【三春散歩初心者がいく三春だるま市】
1月20日(日)三春交流館「まほら」周辺で開催される
三春だるま市へと行ってまいりました。
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だるま市はもちろん、電車での三春旅と初めてづくしのなか
一体、どんな旅になるのだろうか……?
想像がつかぬまま磐越東線へと乗り込みました。
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【旅はすでに電車のなかから始まっている】
郡山駅から三春駅まで約10分。
車窓からはのどかな山道や河が広がり
よくよく車内を見渡してみると、お客さんの客層が幅広く
なかには、立派なカメラを持たれている方や
だるま市のパンフレットを持たれている方
さらに新幹線の切符を握られているおそらく県外からの
お客さんもみられました。その光景からこの三春だるま市という
イベントの知名度の高さを感じることができます。
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磐越東線に揺られるまま、目的地へと到着。
私も含め多くの方々が三春の地へと舞い降ります。
【三春到着、城下町を体感】
改札を抜けると出迎えたのは、大きな「三春まちめぐり」

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こちらはチラシサイズも用意されており、
三春初心者でさらに方向オンチの私は
真っ先に一枚いただきました。
イラストもポップで情報も多く
掲載されているのはうれしいですよね。
三春駅を出ると、だるま市の会場まで徒歩で向かいます。
20~30分とすこしばかり距離はありましたが
当日は快晴空気も穏やかだったので
道のりは苦ではありませんでした。

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道中は電車の線路や橋や川、しだれ桜の木々もあり
春を迎えれば、また違った光景が
広がるんだろうなと想像をしつつ
橋を渡りなだらかな坂を下り進んでいくと
徐々にメインストリートが見えてきます。
【「まほら」へ、今年の一文字だるまは…】
やっと開場へ到着。三春だるま市で賑わうなか
もうひとつ人だかりができているスポットが……

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三春交流館「まほら」
だるま市へ向かう前に
吸い込まれるように立ち寄りました。
<三春交流館 まほら>
住所/福島県田村郡三春町大町191
TEL/0247-62-3837

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入口では職員の方々がおしるこを振る舞われており
私もいただきました。温かくて優しいあんこの甘さが口のなかに
広がり体へとしみ込みます。あっという間に完食し
施設内の奥へ進んでいくとメインスペースには……

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大きな一文字だるまが!
平成22年から始まった企画で
一文字だるまの選出と書は芥川賞作家であり
福聚寺住職の玄侑宗久さんが担当。
平成22年~平成28年の7年間は
<発・根・興・地・破・竹・生>
「根を発し。地を興す破竹の生」
東日本大震災に見舞われ、激動の渦中のなか
日々再生に向かい時を歩んできた福島の現状に重なります。
平成29年以降発表されている一文字は<夢・醒・遇>
これから一体どのような言葉が
完成されていくのか目が離せません!
力強いだるまと温かいおしるこでパワーチャージして
とうとう、だるま市へGO!
【初めてのだるま市】
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屋台一帯の中心部に今回の主役である
「だるま」たちの姿はありました。
よく見てみると顔の周りが藍色に縁どられています。
藍色の部分は服を頭から被ったときに見える
胸元を意味しているんだそうです。
また、目が書かれているのも三春だるまの特徴で
江戸時代に流行った厄病で目をやられる人が多かった
そんな時代背景からか「災いににらみを利かせる」
厄除けの意味も込められているそうです。
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三春だるま出店ブースは、各々で絶妙に表情の違った
かっこ良く凛々しい三春だるまをはじめ、干支張り子、福まさる、
色とりどりの豆だるまなど遊び心と伝統を感じる工芸品が
これでもかというほどに並んでおり、商品を選ぶお客さんたちも
楽しそう。脇で呼び込みをする子どもたちの元気な声も重なり活気で溢れてました。

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にぎやかなだるま屋台を通り過ぎ屋台通りを抜けていくと
三春小学校へとつながっていく明徳門のそばであるものを見つけます。
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古だるま回収所です。
役目を終えただるまに感謝をし奉納していく
工芸が発展した土地ならではの光景の一つですね。
【三春発!グルメンチとは?】
縁日といえば、みなさん食べ物屋台は外せないと思います。
例えば、やきそば、お好み焼き、からあげ、ポテト……いろいろと
浮かぶかとは思いますが、それだけではないのが三春だるま市です!
私が足を止めたのがこちらの一角……。

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三春町特産が出されている屋台になります。
大畑屋さんのおからドーナッツ、三春三角揚げ
福内屋さんの大福、かりんとうまんじゅう、生チョコ……

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そして、今回ご紹介させていただきたいのが三春グルメンチ!

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一見シンプルなメンチですが
実はこの中身、ピーマンが入ってるんです!
三春は1.2を争うピーマンの生産地です。
ひとついただいてみると、けっこうサイズも大きめで
ピーマンのほのかな苦さ甘さがアクセントとなり
肉汁とともに口のなかに広がり満足感いっぱいの一品でした。
このグルメンチは普段であれば
伊藤精肉店さん、鳥文肉店さんと他数店でも
召し上がることができますが、今回の屋台は
商工会として、実は別のお仕事をされている
一般の方々が作られるんだとか!
屋台そばに設置されていたイスで
メンチをいただいてたのですが
お忙しいなかにもかかわらず
気さくに声をかけてくださり
色んなお話を伺うことができました。
このグルメンチの活動は10年近くになるそうです。
私が食べていたそばでも多めに
購入されていくお客様も多く見られたほど。
また3月には三春町で「三春あげものサミット」が開催されます。
他県のおいしい揚げ物をはじめ、そちらにも
三春グルメンチが出店されますので興味のある方は
是非チェックしてみてください!
【商店街へ行ってみよう!】
だるま市を見て、お腹もすこし満たされたところで
せっかく三春にやってきましたので
商店街のほうにも足を伸ばしてみることに。

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ヨークベニマル三春店を通りすぎ
街道を進んでいくと、レトロな看板が……

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奥を覗いてみると城下町らしい蔵づくりの建物
そこはなんとお土産屋と飲食店。
1店、お邪魔させていただきました。

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こちら「カフェー ブリキイヌ」さん。
<カフェーブリキイヌ>
住所/福島県田村郡三春町中町4 ニノ 蔵
TEL/0247-61-6757
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店内はレトロモダンなインテリアで2階建て。
ちょうどランチタイムでした。

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頂いたのは、ナポリタン(880円)
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ランチメニューにはサラダとスープがつき
さらに、プラス200円でコーヒーや紅茶のドリンクも。
ナポリタンは、なつかしさを感じつつも
後味ですこし辛さもありたっぷりかけられた粉チーズと
トマトケチャップ甘さとのバランスが絶妙で
まさに「大人のナポリタン」でした。
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女性スタッフの方々の丁寧な対応も魅力的で
店内には、ブリキイヌ探偵団という
フリーペーパーが置かれており
全体的に遊び心のある素敵なお店でした。
こちらのお店、LINEアカウントもあり
お得なクーポンや情報も発信されていますので
是非、チェックしてみてください!
お昼を済ませて、再び散歩再開!と思いきや
すぐ隣にまた素敵なお店を発見。
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「in-kyo」さんです。
<in-kyo>
住所/福島県田村郡三春町中町9
TEL/ 0247-61-6650
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かわいらしくてオシャレな小物や文具、本から調味料と
取り揃えられているセレクトショップです。
東京・蔵前から移店された知る人ぞ知るセレクトショップ。
お邪魔させていただくとちょうど塩レモンのワークショップが
開催されており多くのお客さんで賑わっていました。
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「in-kyo」さんでは、12月21日~1月22日の期間限定で
画家・やまぐちめぐみさんの個展が開催されており
多くの作品を拝見することができました。
突然の訪問にもかかわらず
ご親切に対応してくださり
お写真も快く了承していただき
本当にありがとうございました。
温かみのある素敵なアートと雑貨小物に触れ
再び、街へと繰り出します。

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商店街はレトロでおしゃれな店舗を始め
お店以外にも路地を一本入ると
昔ながらの蔵づくりの建物や神社と
多くの発見をすることができます。

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例えばこちら「三春タクシー」さん
よく見ると、建物が蔵です。
これは他の土地ではなかなか見れないものでしょう。
城下町ということもあり
菓子店が多く残っているのも
三春町の特徴のひとつです。

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商店街にある「夢工房 福内屋」さん
今回、三春だるま市にも出店されています。
かりんと饅頭(450円)をいただきました。
あんこの甘さと生地の香ばしさがたまりません。
サイズも大きめなのがまたうれしい!
<夢工房 福内屋>
住所/福島県田村郡三春町中町68
TEL/0247-62-2346

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もう1店が、三春駅前方面の
愛姫小路、八雲神社脇にある
「菓子処 三春儀同」さん(帰りに寄らせていただきました)
外装からかなり雰囲気がありますね。
お話によると昭和4年に建設されたらしく(のちに一部改修)
歴史を感じながら名物である、みそまんじゅう(86円)をいただきました。
ほのかなみその香り、餡ではなく生地に練りこまれている味噌
口当たりもよく甘さ控えめですが癖になるようなそんな一品でした。
<菓子処 三春儀同】>
住所/福島県田村郡三春町渋池36
TEL/0247-62-3250
【圧巻の太鼓パフォーマンスと……】
商店街をまわり13時前
三春だるま市へと戻ると
午前中にはなかった大きな人だかりが……。
交通整理員の方に伺うと、これから太鼓と
ひょっとこのパフォーマンスが始まるとのこと。
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時間になると、演者の方々が太鼓と笛を巧みに演奏されます。
祭りらしいその音色に心躍らせていると……

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なんと、出番前の大黒様が!
まさかのシャッターチャンスにカメラを構えます。
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そして、縁起のよい七福神御一行が
お客さんを楽しませ大人も子供もみんなが笑顔に。
パフォーマンスは約20、30分行われました。
【三春だるま市が愛される理由】
今回、だるま市に赴いて
お正月に当たり前に目にしていた
だるまや工芸品の奥深さや、遠い時代から
伝えられ続いてきた文化を肌で感じ
ますます身近なものとなりました。
そして、三春の町を回っていくなかで
城下町として栄えたこの町の歴史にも触れることができました。
三春だるま市を回ってみて、私が感じたのは
三春交流館「まほら」を始めとした公共施設を含め
屋台通り付近の商店さんなどトイレ貸出や休憩スペース、
休憩用の即席のパイプイスの設置などがとても充実されていた点です。
お祭りや縁日にいくとなかなか
休める場がないってことよくありますよね?
このイベントは利用者の目線で作られている印象でした。
「三春だるま」のブランド力の高さのほかにも
こういった細部の気遣いとおもてなしが各地から
リピーターを生み多くの方々に支持され、
愛されている理由のひとつなのかなと感じました。
年が明けて、1月も半分以上を切りました。
だるま市で購入してきた縁起物や
もらってきたパワーをエネルギーにして
この忙しい冬を乗り切っていきたいですね!
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(私も早速飾ってみました。)
郡山~三春と距離としては
比較的近場ではございますが
とても充実した小旅行でした。
これから三春町は季節とともに
様々な楽しみ方の味わえるスポットです。
是非、皆さんも足を運んでみてはいかがでしょうか?

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