天栄村スポット「湧井の清水」へ!2022年1月30日(日)

2月に入り、まだまだ冬の寒さが衰えない日々が続いていますが、時折晴れた日に太陽の日差しを浴びると温かい春を思い出してとても待ち遠しくなります。今回ご紹介するのは、豊かな自然に恵まれた町、天栄村にある「湧井の清水」。昔から様々な伝承が残るこちらの沼地は様々な伝承があり、寒さが厳しい日々が続くなかでも、とてもワクワクさせてくれるスポットです。

釈迦堂川沿いにある国道294号(会津若松方面)へと進んでいくと左手に「湧井の清水」の案内看板が見えます(岩瀬郡天栄村牧之内西郷東付近)。左折し釈迦堂川に架かる橋を進み直進していくと、拓けた場所に駐車場があります。駐車場のすぐ近くに鉄塔がありますので目印に進むと分かりやすいです。

駐車場から少し歩くと大きな沼地が見えてきました。こちら今回ご紹介する「湧井の清水」辺りの静寂に包まれた場所にひっそりとあるこちらの場所は、まるで森の中で見つけたオアシスのようです。

「湧井の清水」は、天栄村の指定重要文化財 天然記念物に指定されている面積約五百㎡の大きな沼地です。湧水量は毎分なんと2,200ℓ!一般的な浴槽が約200ℓなので、およそ浴槽10個分の水が1分ごとに湧いていることになりますね。そしてこのような言い伝えもあります。

水底から途切れることなく、砂が浮き上がる様子は神秘的で、日照りで降雨の少ない気候でも水量宇に変わりなく、魚も生息し、昔から魚を獲ったり、池をかき回すと洪水となって襲ってくると言い伝えられ、人々から恐れられていました。

天栄村教育委員会

また、その昔、成務天王のころ、この沼に住む大蛇が水を湯の如く熱し、人々に害を与えるので、この地を始めた石背国造初代の健美依米命がこれを憂え、湧湯御前神社を祀り、人々の平和を願ったといわれています。

天栄村教育委員会

昔から神聖な領域として、人々から大切にされてきたこの沼地は、池に危害を加えると洪水となって襲ってきたり、大蛇の伝説など様々な伝承とともに現代へと引き継がれてきているのですね。

江戸時代には、この沼が雨乞いの霊池として領主の白河藩主の耳にも入り、慶安元年(1648年)の大旱魃のときに藩主榊原忠次の命により、また、宝永元年(1704年)の旱魃には藩主松平基知らが領民を救済するために、大祈祷を行わせたという記録が残っています。

天栄村教育委員会

無限に湧いてくるかのような湧水に人々は不思議な力があると考えていたのですね。綺麗に透き通った湧水は見ているだけでも心が洗われます。訪れたたのは冬曇りの日でしたので、空が晴れて快晴になれば水面に木々が綺麗に反射した絶景も見ることができそうです。~様々な伝承が残る清水~「湧井の清水」是非、訪れてみてはいかがでしょうか?


湧井の清水

住所
岩瀬郡天栄村大字牧之内字京谷原6

お問合わせ
天栄村教育委員会(教育課)生涯学習係
TEL:0248-82-2504
詳しくはコチラから

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