鬼が名物といっても、ふるさと愛にあふれた鬼のお話です。
1200年前も昔のこと。政府の蝦夷討伐(えぞとうばつ)【北の方に住む、政府に反抗した人々をせめうつこと】が始まり、陸奥(みちのく)の反乱などをしずめて安定を取りもどそうとした政府軍『坂上田村麻呂』からこの地を守ろうとしたのが、早稲川の里に住んでいた『鬼五郎・幡五郎』兄弟でした。
長い戦いの中で力をふるっていた鬼五郎達でしたが、やがて負けを覚悟するようになり、仙台平(せんだいひら)まで追いこまれてしまいました。「お前は生きのびてりっぱに守ってくれ。わしは死んでも、鬼となってこの地を見守ろうぞ。」と、鬼五郎は弟に言いのこし、激しい戦いでなくなりました。愛するふるさとのため、勇かんに戦いぬいた鬼五郎と、兄の残した気持ちを受継いで、豊かな早稲川の里づくりにはげんだ弟の幡五郎でした。ふるさとを愛した兄弟の想いは、今も人々の心の中に生き続けています。
大越町では、鬼五郎・幡五郎の伝説にちなみ『鬼五郎・幡五郎太鼓』が町内外のイベントで披露されています。
【鬼五郎・幡五郎太鼓】…一人打ち奥州・猿羽流一門の流れを組む創作太鼓。大太鼓・長胴太鼓・締胴太鼓で構成されています。
場所:磐越東線 大越駅敷地内
住所:福島県田村市大越町上大越鷹待田
連絡先:0247-79-2193(田村市大越行政局産業建設課)
アクセス:JR磐越東線 大越駅敷地内
ホームページ:http://www.city.tamura.lg.jp/soshiki/18/oogoe-kankougaido-densetu.html

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