かつて小林和平という石川町出身の石工がいました。
和平は県中・県南地方の神社に祀られる狛犬を掘っていた人ですが、その独特の技から狛犬ファンがこぞって訪れると有名なのです。
今回は、名工・小林和平の代表作と呼ばれる3作品を訪ねます。
DSC02737
まずは古殿八幡神社(古殿町)。
DSC02740 DSC02739
建立年は昭和7年。
境内の入り口に建てられています。
ここは鎌倉時代より伝わる神事、流鏑馬・笠懸が行われる「古殿八幡神社例大祭」の会場でもあるのです。
10月第2土日に訪れた際は、神事だけでなくこの狛犬もチェックしてみてください。
続いては、読み方が難しい石都々古和気神社(いわつつこわけ、石川町)。
建立年は昭和5年。
実は和平の渾身の作なのです。
DSC02762 DSC02763
右側の阿形は後ろ足を天高く蹴り上げ豪快に躍動するさまは、力強く神社を守る意思が感じられます。
また左側の吽形は親子獅子。
親に寄り添う3匹の子獅子はいずれも和平の子どもで、赤ん坊のころに亡くした「長男」「次男」、さらに15歳で亡くした「長女」の3人に想いを重ねて掘られたものとして知られています。
和平が持つ子供への深い愛情を感じる作品です。
実は、狛犬正面を流れる北須川の向こう岸には、同じく和平の掘った狛犬があるのです。
通ならこちらも要チェックです。
ぜひ、現地で見ていただきたいので、あえて写真はアップしませんでした。
最後は、川辺八幡神社(玉川村)。
DSC02773
昭和36年建立。
和平が80代の節目を迎えるときの作品です。
狛犬の片方が壊れたので、片方(阿形)だけを頼まれて和平が彫ったといわれています。
DSC02778
(阿形:小林和平作)
DSC02775
(吽形:味原勇作 昭和30年)
狛犬の表情に独特のすごみがあるのは和平の作風ですね。
それだけの想いが込められているのですからパワースポットと呼んでも差し支えないでしょう。
とくに石川郡内には想いが込められた狛犬がたくさんあります。
ぜひ、石川郡内を探索してみてね!
<古殿八幡神社>
石川郡古殿町山上古殿38 tel:0247-53-2439
[googlemap lat="37.09796465555343" lng="140.5656766887114" align="undefined" width="550px" height="350px" zoom="14" type="G_NORMAL_MAP"]37.097965,140.565677[/googlemap] <石都々古和気神社>
石川郡石川町字下泉296 tel:0247-26-7534
[googlemap lat="37.14393804132724" lng="140.45203685716842" align="undefined" width="550px" height="350px" zoom="15" type="G_NORMAL_MAP"]37.097965,140.565677[/googlemap] <川辺八幡神社>
石川郡玉川村川辺字宮ノ前 tel:0247-57-4629(企画産業課)
[googlemap lat="37.201421048016705" lng="140.4082846637175" align="undefined" width="550px" height="350px" zoom="14" type="G_NORMAL_MAP"]37.097965,140.565677[/googlemap]

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事