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天栄村の奥座敷、湯本地区には古くから温泉街があることで有名です。
開湯伝説によると、なんと1,200年前(!)から湧き出ていたといわれています。

かつては4軒の温泉宿がありましたが、現在は2軒の茅葺き温泉旅館が営業を続けています。
古くから湯治客に愛されている温泉で、湯治客は湯治の合い間に大内宿(下郷村)まで繰り出していたりしたそうです。
湯本地区はこの温泉を中心に民家が軒を連ねている温泉街集落です。
温泉宿の1つである湯口屋旅館の裏手には「温泉(ゆぜん)八幡神社」や「満願寺」といった社寺があり、素朴な例祭が毎年行われます。
そんなひなびた温泉街に1967年(昭和42年)、1人の漫画家が旅で訪れます。
彼の名前は「つげ義春」。
つげは岩瀬湯本温泉、そして隣接する二岐温泉を旅して強く感動し、また湯治場に強く魅かれるようになります。
この旅をきっかけに、この温泉街が「桃源行」「二岐渓谷」などつげ作品に頻繁に登場するようになりました。
今回は湯本の集落を歩きながら、つげ作品との関連を探りました。
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集落の東側から。
休業中のガソリンスタンド前には看板で見えなかった温泉宮灯篭が立っています。
これは気づきませんでした。
高さ2.2m。文化7年(1810年)建立。
かつては毎夜灯がともされていたようです。
智恵子邸。
湯本地区の観光振興や地域活性化の拠点で、「つげ義春フォーラム」も開催されました。
http://www.mazasse.com/?p=21492
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ひのき風呂の宿分家さん。
集落内にある温泉宿2軒のうち1軒。
昔ながらの囲炉裏とオシャレな現代風囲炉裏があります。
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源泉亭湯口屋さん。
もう1つの温泉宿。270年の伝統があるといわれています。
温泉は源泉・かけ流しで、胃腸病・神経痛・婦人病などの効能があります。
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湯口屋さんの前には共同浴場があります。
同じく足湯があります。
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最後は、湯口屋さんを正面に見たアングルです。
こちらはつげ作品にも同じカットがありますね。
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建物は変われど、昭和40年代の面影が残っていることがうかがえます。
なお、つげ義春が岩瀬湯本を旅した作品展は、2月14日(土)まで開催中です。
場所は、山を下って天栄村ふるさと文化伝承館です。
湯本の温泉街を旅して、さらに作品展をチェックすると、より岩瀬湯本の魅力が実感できますよ。
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<岩瀬湯本温泉郷>
天栄村湯本字居平地区
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天栄村湯本字居平6
開館時間 9:00~17:00
<ひのき風呂の宿分家>
天栄村湯本字居平7
TEL 0248-84-2314
URL http://www.yuyado-bunke.com/
<源泉亭湯口屋>
天栄村湯本字居平14
TEL 0248-84-2001
URL http://www.gensen-yuguchiya.com/
<つげ義春・天栄湯本の旅作品展示会>
日時 平成27年11月14日(土)~平成28年2月14日(土) 開館時間10:00~16:00
場所 天栄村ふるさと文化伝承館(道の駅季の里天栄より1分)
入館無料
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