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(外観)
田村市都路町で「都路たまご」を使った、安心、安全のおいしいお菓子づくりがモットーのお店をご紹介します。
都路たまごや地元田村市産の農産物を使い、また添加物・保存料を一切使わないスイーツショップです。
お話を伺ったのは、都路町商工会の佐久間剛さんです。
 
―― 店名に「ゆい」とありますが、このネーミングに込めた思いを教えてください。
もともとは東日本大震災発生後、地域住民憩いのお店として営業していた「田村市都路復興コミュニティ支援センター結」を継承する形でオープンしました。
そんな背景もあり、以前と同じく地域住民の絆や結びつきを大切にするという意味でも「ゆい=結」なのです。
―― トレーラーハウスなんですね!
やはり話題性を出したかったことが大きな理由です。
店内のインテリアなどはスタッフみんなで考え、オシャレな雰囲気を持ってもらうようにしつらえました。
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(ロゴマークはデザイン学校に通っていたスタッフさんがデザインしたとのこと)
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(実は、様々な意匠や飾りもスタッフさんたちによるデザインです)
―― あの大震災で都路地区もたくさんの住民が引越しを余儀なくされたようですが、その後いかがですか?
都路地区は平成26年4月1日午前0時に全域の避難指示区域が解除されたのですが、それでも帰還率は60%でした。
若者の雇用の場所が少ないことや、安心・安全の特産品なのにそうとは受け止めてもらえない状況もあり、だからこそそういった問題を一掃しするようなお店にしたかったのです。
そんなことから全員地元に住む若い女性メンバーをスタッフとし、食材は地元産を使用、また添加物・保存料を一切使わない商品づくりにこだわっています。
―― まさに地域密着ですね。
ええ、やはり地元の方が応援してくれることが一番大事だと考えています。
地元の方が普段のお使い物でお越しいただき、そこから地域内での交流が深まっていければいいなと考えています。
我々の力だけでなく、若い力との連携で生み出された側面もあります。
実は2015年3月に船引高校(田村市船引町)家庭クラブの生徒さんと地域住民の方々が、6次化商品として「都路たまご」を使ったスイーツの開発に携わったのです。
地元産品を開発・販売することで、将来ここで働きたいと考えてくれる生徒さんが増えてくれれば、若者の雇用促進にもつながると思います。
―― スイーツが作られるまでの背景やストーリー、印象に残る制作秘話などを教えてください。
まず地元の子を採用しましたが、未経験者ばかりでしたのでスイーツづくりの技術はありませんでした。
そこで料理人でもある当商工会会長の人脈をたどって、東京プリンスホテル製菓料理長・内藤武志氏のもと半年間トレーニングしました。
おかげでとても美味しいスイーツづくりができるようになりました。
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(シフォンケーキやマドレーヌなどありますが、ゆいプリン(リッチ版)がおススメ!プリンの「なめらか」感が楽しめます)
―― 最後に今後どんな展開を考えていますか?
まずは店内でカフェを展開できるようにしたいですね。
テーブルやイス、インテリアなどはそろえたので、今現在のスタッフ数では少し難しいですがいずれはカフェも運営したいです。
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(内観:思わず感嘆するほどのオシャレ感)
また、キッチンカーを導入して都路だけでなく各種イベントに出店していきたいと考えています。
お越しいただくお客様を待つだけでなく、こちらから攻めていければと考えています。

都路産たまごにこだわり、午後には商品が売り切れてしまうくらい人気のあるスイーツ店「都路スイーツゆい」さんを取材しました。
都路町6次産業化プロジェクト事業によって生み出されたスイーツが、地域の方の絆を再び取り戻してきたように感じました。
取材中も地域の方がスタッフさんと談笑しながらスイーツを選ぶ様子が印象的でした。
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(店舗外観、国道288号沿いにあります)
<都路スイーツゆい>
住所/田村市都路町岩井沢字道ノ内65-1
電話/FAX/0247-73-8380
定休日/毎週水曜日
営業時間/9:30~18:00
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