【麓山公園】自然のなかでリフレッシュ!公園・広場特集!

郡山市・麓山公園は、文政7年(1827年)当時の郡山村が宿場町に昇格した記念に造られた公園が母体で、明治時代初めに町内の有志たちの手によって現在の形になりました。かつては「共楽園」と呼ばれていました。現在では、「日本の歴史公園100選」に選定されています。

園内は造形美豊かな松林や弁天池があり、日本庭園のような造りとなっています。


文政年間、宿場町として栄えた郡山。多くの飯坂女たちが誘客を招くほどの振興の街でした。この頃の藩主が、二本松藩9代藩主・丹波長富です。遊び好きだった長富はこの土地に別邸を建築する計画を立てましたが、子女を寵愛し政務を怠る日々が続き家臣に諫められて別邸建築の話は流れました。長富は藩主を隠退したあと、自力で庭園を建立しようと町民の意気が燃え上がり庭園の建立が実現したのです。麓山公園の出島となっているところに二基の句碑が残されています。

石碑に刻まれているのは、当時栄えていた旅籠屋「佐渡屋」の
遊女・あやめと鶴司(つるじ)の詠んだ句です。

(「みつくさし瑞沼山のおとこへし」あやめ )


(「巳の日にも小松引きせんわが背子と」鶴司 )

弁天池を通り過ぎ奥へと進んでいくと見えてきたのは「安積疏水麓山の飛瀑」です。
郡山市は、大久保利通が尽力した安積開拓・疏水の歴史がある土地になります。

この「麓山の滝」は、昭和15年に安積疏水完成を祝い勇気ある開拓者たちの手により作られました。以降、時代の流れとともに滝の半分が埋められてしまいます。しかし近年、開拓の先人の偉業を後世の伝えるため復元され、平成28年(2016年)に日本遺産の構成文化財に認定されました。現在では、安積開拓の歴史を偲ぶ公園としても多くの人が訪れます。

さらに園内の西側には、麓山神社があります。
神社のそばには、あの松尾芭蕉の句碑が残されています。
旅人が多き宿場町ならではの句碑かもしれませんね。


(「雲折々人をやすむる月見かな」松尾芭蕉 )

江戸の世から宿場町として始まり歴史ととも形を変えながら、郡山市の歴史を眺めてきた麓山公園。
当時の匂いを感じながら、散策してみるのも新しい発見があります。

公園周辺には「郡山市中央図書館」「郡山市公会堂」「イワキヤ菓子店」「日本一食堂」「ザ・モール郡山」など様々な施設・お店が立ち並びます。今回は、イワキヤ菓子店を訪れました。

こちらのお店では、二色饅頭・味噌饅頭・どら焼き・モンブランケーキなどがあります。


名物である二色饅頭は、ひとつのお饅頭に名前の通り二色のあんこが入っている
なんとも贅沢感のある和菓子です。あんこは、ほどよい甘さで口当たりよく美味しくいただきました。
園内の自然と、美味しいものに癒され、とても充実した散策になりました。

歴史と自然溢れる麓山周辺、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?

<麓山公園>郡山市麓山1丁目5-347

<イワキヤ菓子店>郡山市麓山1丁目11-15
TEL/024-922-2306 営業時間/9:30~18:00 

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