須賀川市にある翠ヶ丘公園は、日本の都市公園100選に選定された市を代表する都市公園です。
毎年、春先になると公園内の下の川両岸の約180本の桜が咲き誇り
赤い太鼓橋とともに、とても美しい景色を見る事ができます。
河川沿いの桜と太鼓橋(2021年4月頃)
見所の多いなかで、城下町・須賀川市ならではのものが残されています。
翠ヶ丘公園万葉歌碑です。
須賀川は、かつて奥州街道屈指の宿場町として栄えていた頃に、俳聖・松尾芭蕉が
「おくのほそ道」の旅の途次、八日間滞在しました。
以降、町人の学び舎である須賀川郷学所が置かれるなど人々の交流のなかで
四季を愛で愉しむ心が受け継がれてきました。
所々に建てられた句碑の多くは、翠ヶ丘公園の野の草や花木を詠んだ歌になります。
句碑に刻まれた字は市内の中学生により書かれたものになります。
<芭蕉と須賀川のつながりを知りたい方はこちらをご覧ください。
→ 風流のはじめ館を訪れました。(2020年12月13日)>
公園内には、愛宕山があります。かつては愛宕山城(または岩瀬山城)、現在の市街地にあった須賀川城の前身として機能していたことから、第一次・須賀川城、古須賀川城などとも呼ばれており、二階堂氏が収めていました。愛宕山城の縄張りとして関連史跡には、愛宕山城の主郭、新池、琵琶池、ビワ首山(御隠居岳)、十日山、妙見山、栗谷沢の滝、五老山、南館、保土原館、守谷館があげられ今でも残されているものもあります。
( 新池 )
(愛宕山山頂途中)
歴史的な拠点から現在は市民の憩いの場として時代とともに形を変えてきた土地。
園内を巡りながら、遠き時代に想いを馳せたそんな散歩ができました。
<翠ヶ丘公園>須賀川市愛宕山5
※近隣の須賀川市立博物館では、2/9(火)~3/7(日)の期間に
【雛人形展~ 健康への願いを込めて~】が開催されています。
是非、こちらもお立ち寄りください。