田村市船引町の民工芸品「絵付けひょうたん」は、地元で栽培されたひょうたんに絵付けしたもの。
福島県の重要無形民俗文化財「お人形様」を描いたものや七福神、桜や草花などの絵が描かれています。
絵付けひょうたん作家の横田幸一さん(船引在住)にお話を伺いました。
「じつはこのひょうたん、20年位前にわたしが会津若松市にある御薬園に行ったとき、ひょうたんの種を譲り受けまして、それを父(横田幸雄さん)が育てたことがきっかけなんです。
ひょうたんは、瓜科の植物で、へちまのように実をつけるのですが、それを一カ月間くらい水に漬けておく事で中身が腐り、その中身を取り出す事で空洞ができます。
それを天日で約3週間乾燥させるとひょうたんができあがるんです。
そのひょうたんに親父が絵を描いて市役所に持っていったところ、たまたま新聞記者がいまして『これは面白い!』って記事にしてくれたんでんです。
これが大反響を呼びまして今にいたります。」

ひょうたんは、幸運を呼び込む縁起物として広く知られ、6つ集めることで無病という語呂合わせなどにもよく使われます。
今では、地域を代表する民工芸品のお土産品として町おこしの商品となりました。
幸一さんは美術学校で絵画を学び、現代アートの作家として活躍。毎年個展も開いています。
現在は、作家活動のかたわら、父親の幸雄さんに代わり、絵付けひょうたんの制作や販売、小学校などでの絵付け体験会なども行っています。
また、平成18年には「ひょうたんから駒」と題し、数名の現代アート仲間とひょうたんに絵を描いた展覧会を開催。
あらたな絵付けひょうたんの可能性にもチャレンジしています。横田工房にはさまざまな種類のひょうたんの作品がたくさんあります。
見学のほかひょうたんの絵付けもできるので、ぜひ足を運んでみてください。

場所:横田工房
住所:田村市船引町大字堀越字若宮196(地図
電話:(0247)85-3044
FAX:(0247)85-3044
問合せ先:横田工房

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